下記のインタビュー内容は僕が留学していた時に知り合った日本人UCバークレー生をインタビューしたものの中からとびっきりインパクトのあったインタビュー記事を転記したものだ。バークレーの編入に関する情報は過去に違うサイトにまとめてあるのでこちらをどうぞ。
大学;University of California, Berkeley
専攻;Political Economy
卒業;class of 2012
出身校;San Francisco City College
【留学のきっかけ】
高校時代からバンドをしていたので音楽に対する興味と環境を変える為に1月の予定で渡米当時19歳
【バックグラウンド】
日本育ちで黒人とのハーフ。中学3年生頃から愚れて非行に走る。傷害、窃盗、共同危険行為等(ケンカ・盗み・暴走族)の少年犯罪の前科も多数あり少年鑑別所に1か月間収監されたこともあった。高校は偏差値30くらいで退学する学生が多く、入学1年後には1クラス減る程の市内最下位の高校に進学。卒業後はコンビニでバイトや派遣の仕事などで生計を立てた。
典型的な不良少年ではあったものの出身中学の不良名門校でなかったので立場が低く肩身の狭い思いをたくさんした。街を歩けばケンカを売られ、バイク二人乗りしていたら突然車に横付けされバットで殴られそうになったり、地元の先輩からは盗みの当番(彼らが欲しいものをとってくる役回り)が回ってきたりした。高校卒業後には先輩の経営するキャバクラに周りの友人がボーイとして強制的に働かされていた。そろそろ自分も強制的にやりたくもないボーイをやらされると思い、環境を変える為に1ヶ月の予定でサンフランシスコに渡米した。当時19歳。
滞在先のホステルで元UCLA教授の中国人と知り合いアメリカ大学を勧められコミュニティーカレッジから転入できることを知り滞在期間の延長を決意。しかし、1ヶ月の滞在予定だったので予算は20万円しかなく直ぐに無一文になる。ホームレスが収監されるサンフランシスコのシェルターが存在することを知りそこで3ヶ月間ホームレスを経験。その後ホームレスが自立するための施設に移動しホームレスとの共同生活を1年半続け自立を目指した。幸いにもアメリカ国籍を持っていたのでシェルター住んでいた頃にJapaneseレストランでのバイトを見つけひたすら貯金した。自立した時には貯金額200万円にも達したが株に手を出しリーマン・ショックで大半を失った。
残ったお金でアパートに移りSan Francisco City Collegeに入学した。既にアメリカに2年近く住んでいたがまともに英語の勉強をすることができなかったのでESL下から2番目のクラスから授業がスタートし4年かけて働きながら学校に通い編入の準備をした。仕事と勉強の両立は大変であったが毎日必死にやった。Honor Societyのプログラムも沢山こなしなんとかUC Berkeleyに編入を果たした。
【編入時のGPA】
3.7
【エッセイの内容】
自分で稼ぎ勉強することができることをアピールし、成績Cを取ってしまった後から二度と取らないよう取り組んだことなどを書いた。
【課外活動・クラブ活動】
なし。(クラブ活動、ボランティアなど一切なし)
バイト週40時間以上
【Berkeley Political Economy専攻での思い出】
本を読む量が多く1クラス最低3冊以上は読んだ。
一週間以内で1冊読むこともある。
勉強量が増えるため働くことができないのが金銭的に一番つらかった。
【卒業後】
シリコンバレーのテックカンパニーでエンジニア