僕の父親もさり気なくブログを書くことがあるが、いつも周りにシェアしないのでこのサイトを通じて拡散するようにしようと思う。http://suusan-quietworld.blogspot.jp/
下記は父の記事をリライトしたもの。
プレゼン資料の数字やグラフを見ただけで現状を理解してしまう人がいる。筆者の前職時代のボスもそうだった。知識を駆使しながら数字をヒントに解釈して行動につなげていく。日本の少子高齢化についてもただなんとなく考えるのでなく、数字から読み取ってみる。
日本の総人口は1億2000万人くらいであり、これから少しずつ総人口が減少する事は多くの人が認識している。更に見ていくと、生産人口(Labor Force)と言われる15〜60歳の人口はより急速に減少している。出生率(Birth Rate)が低さからもみえてくる。1歳あたりの人口でも、現在60歳では200万人であるのに対し、現在15歳では120万人となっている。
消費と生産の関係に置き換える
この情報から考えられることがまず2つある。消費は総人口に比例するので人口に併せて消費が緩やかに減少する、生産は労働人口(Labor Force)に比例するとしたら生産力・供給は急速な減少が起きる。
いくら生産設備があっても使える人がいなければ設備は有休資産になる。またサービス業の場合は機械に置き換えられない商品もあり、日本国内の需要に対して供給が先細ることが考えられる。
そしたらどうなる?
人出不足の若年労働者は完全雇用に近づく。若年労働者の需要が高まり給与水準は高めにならざるを得無い。賃金コストが高くなることで生産性を高めることが必要不可欠になる。 ここから2つのことが考えられるのではないだろうか。
- コストを抑える為に労働生産性の高い個人がより求められる。
- 一人で多くの生産設備を使い、設備稼働率を上げる。
2つの生産現場を想像する。有形のモノを作る工場や農業漁業。無形のモノを作る知識産業。日本は高度経済成長期以降、有形のモノの生産性は非常に高いといえる、一方で知識生産性、オフィスの生産性はまだ改善の余地がある。
今後、僕達が注力するべきことは知的生産性の向上、サービスの生産性ではないか。特にアイデアを発展させるコミュニケーション能力の向上、人を魅了するプレゼンテーション能力の向上、アイデアを視覚化し議論を深め他のアイデアと掛け合わせる技術向上やツールの活用が望まれるのではないだろうか。
欧米での若年労働者の数十パーセントの高い失業率のように日本の若年労働者を失業状態にさせたり、派遣採用などし労働生産性が低い状態が続くのなら、我々の将来は危機的状態である。