5年間の留学を終え、日本に帰ってきた。もう僕は30歳で、留学前に「どうしたら変われるのだろうか」と悩んでいたのは24歳の時だった。もし今あの時の自分にアドバイスをするなら何て言うだろうか。そんなことを考えたことがある。留学した5年間で様々な人達と出会ったが、変われる人には共通点があった気がする。
- 集中できる時間を確保している。
- 常に行動しなければと危機意識を持っている
- 自分以外の第三者のためにも頑張ろうと思っている
- 地頭を疑っている
すぐに思いつくとろことしてはこの4つがある。それぞれで言いたいことがあるが、24歳のころの自分がもっともできていなかったのは「集中できる時間の確保」だったように思える。今、客観的に若手ビジネスパーソンの状況をとらえたときに時間を確保しづらいのは本人のせいだけではないということを言ってあげて、前向きに改善してもらいたいなと思う。
自分のせいでない理由は労働時間の細切れ化が一つある。一昔まえであれば、退社すれば一応自分の時間となっていたが、今はメールはいつでも返信できるし、資料作成などいつでもどこでもできてしまう。そのため、なんとか頑張ろうと思えば思うほど、スキマ時間などで仕事をしてなんとかキャッチアップするように頑張った結果、もしかしたら集中して勉強できた時間を色んなことをちょっとづつ考えてしまって、自分を変えるために必要な叡智を蓄積することには繋がりづらい。
それだけでなく、タイムリーな情報に追われる時代的な背景もある。昔と比較するのは馬鹿げているかもしれないが、以前は新聞を読んで情報収集していたが、今は24時間365日情報がスマホに届く。届けばきになって見てしまうし、そもそもタイムリーな情報を持っておくことが誰かに言われるわけではないけど求められる。これもスキマ時間を奪ってしまうし、せっかく時間を確保しても気が散る誘惑の一つとなる。
自分を変えるためには中長期的な時間の投資が必要だけれど、仕事を一生懸命に頑張るとどうしても短期的な時間の使い方をしてしまいがちなので、時間が確保しづらいし、できても集中できなかったりする。改善方法はベタなアイデアしかないけれど、時間を確保できたならば自分をオフラインの環境にすることは集中するために有効なやり方だと思う。また通勤などのスキマ時間をいろんな作業に費やすのではなくて、じっくり一つのことを考えたり読書したりする時間にすると意外と時間が確保できる。通勤に1時間かかるとしてじっくり本を読んだら一日2時間は確保できる。
24歳の頃の自分には変われないのは自分のせいだけではないことを伝えた上で、今頑張っている努力の矛先を仕事から時間投資にづらすことを伝えたいなと思った。あの当時の僕はまだ試行錯誤することになれていなかったけど、決して怠けていたからデキなかったわけではないし、同じようになやんでいる人もいると思う。努力するフィールドをちょっとだけ変えてあげることは重要だ。